※本記事にはプロモーションが含まれています。
「職場で不当な扱いを受けているのに、声を上げると自分が損をする」——そんな理不尽さを感じたことはありませんか?
怒りを感じても、飲み込んで、また明日も出勤する。そんな経験が一度でもある方に、ぜひ読んでほしい漫画があります。
性被害を訴えた同僚が会社を辞めさせられ、加害者は何事もなかったように働き続ける。
そんな現実に抗おうとした、ごく普通の会社員の女性が、いつのまにか自分も「加害者」になっていく。
それが、冬野梅子の最新作『復讐が足りない』です。
年間100冊以上漫画を読む筆者が断言します。これは「勧善懲悪の復讐劇」ではありません。
読み終えた後、しばらく頭から離れない、じわじわと効いてくる問題作です。
「復讐が足りない」基本情報
| 作者 | 冬野梅子 |
|---|---|
| 掲載誌 | コミックDAYS(講談社) |
| 連載開始 | 2025年8月5日 |
| 単行本 | 2巻まで発売中(※執筆時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください) |
| ジャンル | 社会派サスペンス・ヒューマンドラマ |
| レーベル | モーニングKC |
作者の冬野梅子は、「このマンガがすごい!2023」オンナ編3位の『まじめな会社員』、「このマンガがすごい!2025」オンナ編7位の『スルーロマンス』で注目を集めた実力派です。
本作は、これまでの作品でも描いてきた「日常に潜む暴力性と生きづらさ」をさらに深掘りした意欲作といえます。
あらすじ

小さなIT企業に勤める復田朱里(ふくだ あかり)は、どこにでもいそうな、ごく普通の会社員です。
派手な特技も、強力なコネも、何もない。ただ、正義感だけはある女性です。
ある日、同僚の女性が突然退職します。
後から知らされたその理由は、社内での「性被害」でした。
朱里は上司に抗議しますが、動いたのは朱里自身を異動させる動きだけ。
加害者の北広は、何事もなかったように会社に居座り続けます。
怒りと正義感から、朱里は北広に自白させようと行動を起こします。
しかし揉み合いになった末、北広は井戸へ落ちてしまいます。
朱里はその場を立ち去り——そこから、物語は新たな局面へと転じます。
「被害者の代弁者」として動き出したはずの朱里は、いつしか自分も加害者側の立場に足を踏み入れます。
隠蔽工作、違法な取引、普通に仕事をしながら背負い続ける後ろめたさ……。
正義の側にいたはずの人間が、気づけば一線を越えていく過程が、リアルかつ生々しく描かれます。
ここが面白い!見どころ3選
① 「モンスター化」しない主人公のリアルさ
復讐漫画の主人公といえば、冷酷な計画を立て相手を追い詰めるイメージがあります。
でも朱里はちがいます。
後ろめたさを抱えながら、ふつうに仕事をして、ふつうに生きている。
そのリアルさが、読んでいて「他人事じゃない」と感じさせます。
「ここまではしない」と思いながら読んでいると、いつの間にか「気づいたら越えていた」ラインが積み重なっていく。
その怖さが本作最大の魅力です。
② 加害者が守られる「構造」の恐ろしさ
本作が怖いのは、加害者・北広の悪さよりも、北広を守り続ける「職場の空気」です。
声を上げた側が異動させられ、被害者は会社を去る。
この理不尽な構造に、現実の職場環境を重ねてしまう読者は少なくないはずです。
加害者が「なぜか守られる」メカニズムを、冬野梅子は淡々と、しかし鋭く描きます。
③ 「善意の崩壊」を丁寧に追う物語構成
朱里は最初、間違いなく「正しい側」にいます。
しかし状況が積み重なるにつれ、気づけば彼女は別の罪を抱えています。
「いつから?」「どこで?」——その答えを探しながら読み進めてしまう、引力のある構成です。
読了後に1巻から読み直したくなるほど、伏線と演出が丁寧に敷かれています。
こんな人におすすめ
- 職場の理不尽に怒りを感じたことがある人
- 勧善懲悪じゃない、複雑な人間ドラマが好きな人
- 冬野梅子の過去作品(まじめな会社員・スルーロマンス)が好きな人
- 社会問題を漫画で考えたい人
逆に「スカッとする復讐劇」を期待している方には、少し違う読み心地かもしれません。
これはスカッとではなく、「じわじわとしんどい」作品です。
ただ、それがこの漫画の誠実さだと筆者は感じています。
「復讐が足りない」をお得に読むなら

講談社の漫画配信サービス「コミックDAYS」で隔週火曜日に無料話が更新されているので、まずは無料で試し読みができます。
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どのサービスが自分に合っているか迷ったら、こちらの比較記事も参考にしてみてください。
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まとめ
『復讐が足りない』は、職場の性暴力という現実的なテーマを正面から取り上げた問題作です。
「正しいことをしようとした人間が、気づけば加害者になっている」——その恐ろしさと生々しさは、他の復讐漫画にはない読み応えがあります。
冬野梅子の作品が好きな方はもちろん、社会派の人間ドラマを読みたい方にも強くおすすめします。
まずはコミックDAYSで1話を無料で読んでみてください。きっと続きが気になるはずです。

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