アニメを観て「面白そう」と思ったけど、原作まで手が伸びていない——そんな人に向けて書きます。
年間100冊以上漫画を読む筆者が断言します。チェンソーマンは、原作漫画で読んでこそ100%楽しめる作品です。
2022年のアニメ放送から数年が経ち、第2部「学園編」も2026年3月に完結しました。「もう話題は過ぎた漫画」と思っていませんか?それは大きな誤解です。第1部から第2部まで全23巻が揃った今こそ、一気読みするベストなタイミングです。
全23巻を実際に読んだ筆者が、アニメ派の方にこそ原作をおすすめする理由を正直に語ります。
※本記事にはプロモーションが含まれています。
チェンソーマンの基本情報

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 作者 | 藤本タツキ |
| 連載誌 | 週刊少年ジャンプ(第1部)/少年ジャンプ+(第2部) |
| 刊行巻数 | 第1部:全11巻 / 第2部「学園編」:全12巻(2026年3月完結)、計23巻 |
| アニメ | 第1期:2022年10月〜12月放送(全12話)/「刺客篇」制作発表済み(形式未定) |
| ジャンル | ダークファンタジー・バトル・青春 |
あらすじ:チェンソーの悪魔と生きる少年・デンジ
借金まみれの父親に育てられ、物心ついた頃からデビルハンターとして生計を立てるデンジ。唯一の友達は、小さなチェンソーの悪魔「ポチタ」です。一緒に悪魔を倒して日当をもらい、返しきれない借金を抱えながらも、ふたりで細々と生きていました。
しかし裏切りにあい、デンジはあっけなく命を落とします。ゴミ捨て場に捨てられた彼を救ったのはポチタでした。「心臓になる」という契約によってデンジはチェンソーの悪魔として復活し、以降は公安のデビルハンターとして働くことになります。
「普通のごはんを食べたい」「温かい布団で眠りたい」——デンジの夢は、少年漫画の主人公らしくない、あまりにも些細なものです。でもその些細さこそが、この漫画の核心です。命がけの戦いの中で、デンジは初めて「普通の生活」と「人間としての感情」を知っていきます。
チェンソーマンの世界観:「恐怖の概念」が悪魔になる
この作品の舞台は、悪魔が日常的に存在する日本です。そしてこの世界の悪魔には、ひとつの共通したルールがあります。人間が「恐怖」を抱く概念から、悪魔は生まれるのです。
銃への恐怖から「銃の悪魔」が、死への恐怖から「死の悪魔」が生まれます。「支配の悪魔(マキマ)」は、人間が支配される恐怖を抱える限り存在し続けます。悪魔の強さは、その概念に対する人類の恐怖の大きさに比例する——だから「銃の悪魔」が最強クラスなのです。
面白いのは、悪魔を「コントロールして使役する」という概念もあること。チェンソーの悪魔であるデンジ自身がその典型で、悪魔と人間の境界線が曖昧なこの世界観が、独特の緊張感を生んでいます。「この悪魔はどんな恐怖から生まれたのか」を考えながら読むのが、チェンソーマンの大きな楽しみのひとつです。
アニメと原作、ここが違う
アニメを観た方が原作を読んで最初に驚くのは、「コマとコマの間の空白」です。
チェンソーマンは台詞が少ない漫画です。登場人物が何を考えているか、直接語られない場面が多い。その「余白」に読者が自分の解釈を入れていく——これがアニメでは体験できない原作ならではの面白さです。
特に印象的なのは、重要な場面ほど台詞がなくなること。デンジと大切な誰かとの別れのシーン、マキマの正体が明かされる場面——言葉なしで伝わる感情の重さは、漫画という媒体が最も得意とすることです。アニメのMAPPAによる映像美は素晴らしいですが、原作の「白と黒の静けさの中に潜む暴力性」は漫画でしか体験できません。
また、藤本タツキ先生の独特のコマ割りも原作の醍醐味です。「次のページをめくる緊張感」が意図的に設計されており、映像とは違う没入感があります。
全23巻読んだ筆者が語る「チェンソーマン」の面白さ5選
① 主人公・デンジが「弱い人間」だから共感できる
少年漫画の主人公といえば「努力・友情・勝利」のイメージがありますよね。デンジは違います。
彼の目標は「胸を触りたい」「パンを食べたい」。壮大なビジョンなんて最初はまったくない。でもそのあまりにも等身大な欲望が、読んでいて妙にリアルで笑えて、そして切ない。
1〜2巻は笑えます。でも読み進めるにつれて、「この子はずっと誰かに利用されてきたんだ」という事実が少しずつ見えてきます。強くなろうとしていないのに、なぜかここまで来てしまったデンジの軌跡——それでも折れないデンジを見ていると、気づいたら全巻追いかけていました。
筆者が本当に感情移入したのは第1部の終盤です。「少年漫画の文法を逆手に取るとこうなるのか」と思いました。
② 「悪魔=恐怖の概念」という設定が独自
先述した世界観の設定が、読めば読むほど深みを増します。「銃の悪魔」「支配の悪魔(マキマ)」……恐れるものすべてが悪魔として存在する世界観です。
この設定の天才的な点は、悪魔の強さが人類の恐怖の大きさと比例すること。だから銃の悪魔は最強クラスであり、逆に誰も恐れない概念の悪魔は弱いという論理が一貫しています。
「この悪魔はどんな恐怖から生まれたのか」を考えながら読むのが楽しく、何度でも読み返したくなります。そして第1部のラストで「チェンソーマン自身が何者か」という設定が明かされたとき、この世界観がすべて繋がります。
③ マキマというキャラクターの異常な魅力
公安のデビルハンター・マキマは、この漫画最大の謎キャラです。
優しそうで、どこか冷たい。デンジを庇護しているようで、明らかに何かを利用している。会社の上司として接しながら、圧倒的な強さで敵を倒す——読者はずっと「このキャラクターの本質は何か」を考えさせられます。
正体がわかる瞬間、読者は全員「騙されていた」と気づきます。筆者はその瞬間、夜中に声を上げそうになりました。マキマは少年漫画史上でも屈指の複雑な女性キャラクターだと個人的に思っています。
第2部では別のキャラクターを通じて「マキマという存在の意味」がさらに深掘りされます。第1部を読み終えてから第2部に入ると、あるシーンで背筋が凍ります。
④ ギャグとグロが共存する「藤本タツキ節」
コミカルな日常シーンから突然の絶望へ。この振り幅が異常に大きい。
デンジが同居人たちと朝食を食べる日常のシーン——その数ページ後には想像を絶する展開が待っていることがあります。日常の温かさを丁寧に描くのは、その崩壊をより大きな衝撃として届けるためです。
「次のページが怖いけど、めくらずにはいられない」——これがチェンソーマンの中毒性です。ファイアパンチでも見せた藤本タツキ先生の作家性が、チェンソーマンでより洗練された形で表現されています。
同じ藤本タツキ作品を読みたい方は→ファイアパンチのレビューはこちら
⑤ 第2部「学園編」が第1部と地続きの衝撃
少年ジャンプ+で連載・完結した第2部は、新主人公・アサ(と内なる存在ヨル)の物語です。
「新主人公なら第2部から読めるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それは非常にもったいない。第1部から時間が経った世界で、また別の視点からチェンソーマンという存在が語られます。第1部を読み終えた直後に第2部へ突入すると、あるシーンで「第1部で起きたことの意味」が全部繋がります。
その体験のためだけでも、第1部から順番に読む価値があります。2026年3月に第2部も完結済み。全部揃った今が、シリーズを通読する最高のタイミングです。
こんな人にチェンソーマンはハマる
- アニメを観て「なんか変な漫画だな」と思った人(原作ではその「変さ」が倍増します)
- 同じ藤本タツキ作品「ファイアパンチ」が好きな人
- 鬼滅・呪術のようなバトル漫画の次を探している人
- 「主人公が強くなる話」に飽きた人
- 登場人物の心理描写を深く読み込みたい人
- 第1部しか読んでいない人(第2部との繋がりに驚くはず)
チェンソーマンをお得に読む・観る方法

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まとめ:アニメで「気になった」なら今すぐ原作を読む価値がある
チェンソーマンはアニメも良作ですが、原作漫画には「コマの余白」「ページをめくる緊張感」「作者の意図したリズム」があります。
第1部のマキマとデンジの物語だけでも傑作ですが、第2部「学園編」まで読んで初めてこの作品の全貌が見えます。全23巻が揃った今が、通読するベストタイミングです。
全23巻を読んだ筆者の結論は「この漫画は原作で読んでほしい」。それだけです。まずはDMMブックスの90%OFFで1巻を試してみてください。続きが気になって止まらなくなるはずです。


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