「復讐が足りない」あらすじ・感想レビュー|職場の悪意に立ち向かう社会派サスペンス

Revenge-Isn’t-Enough-featured-image 漫画
この記事は約4分で読めます。

※本記事にはプロモーションが含まれています。

「職場で不当な扱いを受けているのに、声を上げると自分が損をする」——そんな理不尽さを感じたことはありませんか?
怒りを感じても、飲み込んで、また明日も出勤する。そんな経験が一度でもある方に、ぜひ読んでほしい漫画があります。

性被害を訴えた同僚が会社を辞めさせられ、加害者は何事もなかったように働き続ける。
そんな現実に抗おうとした、ごく普通の会社員の女性が、いつのまにか自分も「加害者」になっていく。

それが、冬野梅子の最新作『復讐が足りない』です。

年間100冊以上漫画を読む筆者が断言します。これは「勧善懲悪の復讐劇」ではありません。
読み終えた後、しばらく頭から離れない、じわじわと効いてくる問題作です。

「復讐が足りない」基本情報

作者冬野梅子
掲載誌コミックDAYS(講談社)
連載開始2025年8月5日
単行本2巻まで発売中(※執筆時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください)
ジャンル社会派サスペンス・ヒューマンドラマ
レーベルモーニングKC

作者の冬野梅子は、「このマンガがすごい!2023」オンナ編3位の『まじめな会社員』、「このマンガがすごい!2025」オンナ編7位の『スルーロマンス』で注目を集めた実力派です。
本作は、これまでの作品でも描いてきた「日常に潜む暴力性と生きづらさ」をさらに深掘りした意欲作といえます。

あらすじ

An-ordinary-office-worker-who-unknowingly-crossed-the-line

小さなIT企業に勤める復田朱里(ふくだ あかり)は、どこにでもいそうな、ごく普通の会社員です。
派手な特技も、強力なコネも、何もない。ただ、正義感だけはある女性です。

ある日、同僚の女性が突然退職します。
後から知らされたその理由は、社内での「性被害」でした。

朱里は上司に抗議しますが、動いたのは朱里自身を異動させる動きだけ。
加害者の北広は、何事もなかったように会社に居座り続けます。

怒りと正義感から、朱里は北広に自白させようと行動を起こします。
しかし揉み合いになった末、北広は井戸へ落ちてしまいます。
朱里はその場を立ち去り——そこから、物語は新たな局面へと転じます。

「被害者の代弁者」として動き出したはずの朱里は、いつしか自分も加害者側の立場に足を踏み入れます。
隠蔽工作、違法な取引、普通に仕事をしながら背負い続ける後ろめたさ……。

正義の側にいたはずの人間が、気づけば一線を越えていく過程が、リアルかつ生々しく描かれます。

ここが面白い!見どころ3選

① 「モンスター化」しない主人公のリアルさ

復讐漫画の主人公といえば、冷酷な計画を立て相手を追い詰めるイメージがあります。
でも朱里はちがいます。

後ろめたさを抱えながら、ふつうに仕事をして、ふつうに生きている。
そのリアルさが、読んでいて「他人事じゃない」と感じさせます。

「ここまではしない」と思いながら読んでいると、いつの間にか「気づいたら越えていた」ラインが積み重なっていく。
その怖さが本作最大の魅力です。

② 加害者が守られる「構造」の恐ろしさ

本作が怖いのは、加害者・北広の悪さよりも、北広を守り続ける「職場の空気」です。

声を上げた側が異動させられ、被害者は会社を去る。
この理不尽な構造に、現実の職場環境を重ねてしまう読者は少なくないはずです。

加害者が「なぜか守られる」メカニズムを、冬野梅子は淡々と、しかし鋭く描きます。

③ 「善意の崩壊」を丁寧に追う物語構成

朱里は最初、間違いなく「正しい側」にいます。
しかし状況が積み重なるにつれ、気づけば彼女は別の罪を抱えています。

「いつから?」「どこで?」——その答えを探しながら読み進めてしまう、引力のある構成です。
読了後に1巻から読み直したくなるほど、伏線と演出が丁寧に敷かれています。

こんな人におすすめ

  • 職場の理不尽に怒りを感じたことがある人
  • 勧善懲悪じゃない、複雑な人間ドラマが好きな人
  • 冬野梅子の過去作品(まじめな会社員・スルーロマンス)が好きな人
  • 社会問題を漫画で考えたい人

逆に「スカッとする復讐劇」を期待している方には、少し違う読み心地かもしれません。
これはスカッとではなく、「じわじわとしんどい」作品です。
ただ、それがこの漫画の誠実さだと筆者は感じています。

「復讐が足りない」をお得に読むなら

How-to-read-for-less

講談社の漫画配信サービス「コミックDAYS」で隔週火曜日に無料話が更新されているので、まずは無料で試し読みができます。
続きを一気読みしたい方は、電子書籍サービスを活用するとお得です。

▶ DMMブックスで読む(初回90%OFFクーポンあり) ▶BOOK☆WALKERで読む

▶ Amazonで確認する

どのサービスが自分に合っているか迷ったら、こちらの比較記事も参考にしてみてください。
電子書籍サービス比較|漫画をお得に読むならどこ?

まとめ

『復讐が足りない』は、職場の性暴力という現実的なテーマを正面から取り上げた問題作です。

「正しいことをしようとした人間が、気づけば加害者になっている」——その恐ろしさと生々しさは、他の復讐漫画にはない読み応えがあります。

冬野梅子の作品が好きな方はもちろん、社会派の人間ドラマを読みたい方にも強くおすすめします。
まずはコミックDAYSで1話を無料で読んでみてください。きっと続きが気になるはずです。

▶ DMMブックスで読む(初回90%OFFクーポンあり)

コメント

タイトルとURLをコピーしました